はなのつかい
○第1章○

あなたのトモダチ。

私の名前は桃園華乃(ももぞの はなの)。
私立雛罌粟(ひなげし)高校の1年生。

普通の高校生活を送っている、と言いたいけれど、それが普通ではない。

勉強だって運動だって何でも出来て、小学校の頃から天才と呼ばれ続けた。

私の自己紹介はいいとして、どういうことでしょう。


知らない女の子が私の部屋にいます。


あの黒い人から助けてもらったから、それはいいんだけど...

「お願いしますよ〜華乃様♡」

先程からあの時助けてくれた、白髪ツインテールの美少女が泊まらせろ、泊まらせろ、とうるさい。


「自己紹介が遅れましたね!私はダイアナ。犬とお呼びになって踏みつけてくださ〜い♡」


んんんん?この子はマゾ体質なのかな?


「まあ、いいか。泊まらせてあげる。」

「本当ですか!?」


家は旅館なのでそこそこ広い。
泊まるスペースなんていくらでもある。


あの時のお礼に...ね。



「それでは、改めましてこれからお世話になります!」


「うん!」

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