大江戸ロミオ&ジュリエット

切れ長の目に、スッと鼻筋が通っていて、ちょっと薄めの唇。

……今日だけ、と云うておったな。


志鶴を真っ直ぐに射抜いた、切れ長の澄みきった目。心に染み込むように響く、低い声。

志鶴はしばし、ぼんやりと虚空を見つめていた。

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