大江戸ロミオ&ジュリエット

多聞は番所へ向かう道中、今さらながらに志鶴のことについてはなにも知らぬのを……身をもって噛み締めていた。

番所に着いたら、志鶴を乗せた駕籠(かご)が無事、玄丞先生の住まいにやってきたことを、使いの者が知らせに来ていた。

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