大江戸ロミオ&ジュリエット

志鶴の上半身をまさぐっていた多聞の手が、腰巻を払った。

まぶしいほど真っ白な腿(もも)が、目に入ってくる。
多聞は志鶴のやわらかな太腿に手を伸ばした。

愛でるようにやさしく撫でながらも、次第に左右に割った脚の狭間へ、指をすうーっとしのばせる。

「……ぁあ……っ」

されるがままにぼんやりしていた志鶴の身体(からだ)が、魚のごとく跳ねた。

すぐさま、多聞が宥(なだ)めるように、志鶴のくちびるにおのれのくちびるを合わせて、やさしく啄(つい)ばむ。それもだんだんと深(ふこ)うなり、くちびるを割って咥内(なか)で舌と舌を絡(から)ませる。

多聞の動く指も止まらぬ。
志鶴の狭間へゆっくりと押し挿(い)れ、身体が跳ねる処(ところ)を捜し、見つけ出す。

やがて、志鶴の身体が興じてくる。
堪(こら)えきれずに小刻みに震え出す。
胎内(なか)から絶え間なくこんこんと湧き上がってきてはあふれ出し、すでに多聞の指をびっしょりと濡らしている。

そして、とうとう……興じる志鶴が極まった。

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