my sweet love〜third〜



「せんせ…?」


「うん?」


「私さ…先生が伝えにきたこと
分かっちゃったかも」


目に大きな雫を溜めて
それでも頑張って口角を上げる柚…


矢野先生もこれ以上ない
悔しそうな表情をみせてる…



「柚ちゃん…
君を昔から担当していて
龍くんに引き継いでからも
君は娘のような存在だ。

そんな大切な君に
僕もこんなことは言いたくない。
でも僕が大切なのは何より君の体だ


君が今までどれだけ頑張って
夢を叶えるために努力してきたか
側にはいなかったけど知ってる


柚ちゃん。
医者として言わせてもらう

大学を辞めないか?」









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