my sweet love〜third〜
それからしばらく泣き続けた柚は
泣き疲れて眠りについた
体調落ち着いてきたけど
また少し荒れるかな…
マナーモードにしていた携帯が
バイブで震え始めた
柚を起こさないように
携帯使用可の場所に移動した
「もしもし」
『もしもし?龍くん』
「お父さんこんにちは」
『突然ごめんな
連絡をしようと思いつつ出来なくてな
明後日日本に帰れることになったよ
そこから三日間くらいは
日本に滞在できることになったから
柚のところへ顔を出すよ』
「ありがとうございます
無菌室はもう出たので
特に時間制限等もないです
ただ…」
『ん?どうかしたのか?』
「今日矢野先生と
柚に大学の件を伝えたんです
なのでもしかすると体調に
影響が出てしまうかもしれないです」
『そうか。
その話を伝えた後に私たちも
柚に会って話をしたかったから
ちょうどよかったよ。
大変なことを伝えてくれてありがとうね
矢野先生にも連絡を入れておくよ』
「いえ。
気持ちの面で体調に影響が出やすいので
私もよく注意しておきます」
『龍くんも無理しないようにね
ちゃんと休憩もとるんだよ』
「はい。ありがとうございます」
『じゃあまた明後日そっちに向かうから』