my sweet love〜third〜
考えれば考えるほど
違和感は大きくなっていく
でも人通りのあるここは
少しでも心地よく感じる…
心は心地よくても体は苦しくて
きっともう自分の意思では部屋まで戻れない
そう思い始めたころ
「ゆずっ!!!」
焦った声が聞こえた
目の前を通る人の足元だけを見ていた視線を
声の方に向けると
少し離れたところから走ってくる智だった
「っ…」
「大丈夫か!?
酸素外してここまで来たから
ナースステーションは大騒ぎだぞ
とにかく無事で良かった」
安心した表情で誰かに電話をかける智
考えなくたって相手はわかる…
心配…かけちゃった…
何にも考えてなかった…