my sweet love〜third〜



龍が病室を出てから15分くらい経ったかな…



なんとなく胸の不快感がある…

不整脈かなぁ…




気がついてから少しは様子見てたけど
時間が経つにつれて脈が飛ぶ感覚



気がついてから5分が経った今は
完全に脈が飛んでるのがわかる





楽な姿勢になりたくて背もたれをあげる…


焦らないようにゆっくり呼吸するけど
そう簡単に治ってはくれないよね…





ナースコールしようかな…


ガラッ

手を伸ばした頃に病室の扉が開いた


「柚ー入るよ」

智と看護師さんが入ってきた



「起きてるね。呼吸つらいかな?
そのまま深呼吸続けて?すぐ薬入れるから」







薬を入れてもらうと少しずつ感じる吐き気



おもわず口元に手を当てる…



「気分悪い?
ちょっと横になろっか」



看護師さんと智に支えてもらいながら
横向きになった



いつ吐いてもいいように
目の前には容器





吐きたくなくてどうにか我慢してるうちに
かけられてる声はどんどん遠くなって
目眩なような感覚の中
ふと意識を手放した















< 154 / 230 >

この作品をシェア

pagetop