my sweet love〜third〜



「それで話って言うのは?」


しばらくの雑談ののち口を開いてくれたのは
柚のお父さんだった


「今日は僕からお二人に
改めてお願いがあってきました」


「あらお願い?なにかしら」



「お二人の大切な娘さんである柚さんを
僕が一生をかけて守りぬきます
幸せにできるよう努力するので
娘さんと結婚させてください」


2人の顔を見ながら
うるさすぎる鼓動を感じながら
心を込めて話した



「ふふふっ」

「……え…?」


お母さんは笑い出し
俺と柚は顔を合わせるしか出来なかった



「笑ったら龍くんに失礼だろ」


「そうねごめんなさい龍くん
私が笑ったのはそんなこともう
付き合い出した時から
お願いしてたようなものだったから」


「あぁそうだな。
龍くんが柚と付き合うと電話をくれた時
そんな喜ばしい時に
柚と龍くんのそばにいてあげられないことが
悔しかったよ。
龍くんならきっとこの先結婚まで
柚のことを頼めると思ったよ」



「だからね。私たちは
そんな結婚を許すなんてことじゃなくて
こちらこそ柚をよろしくお願いします」



「っ!
ありがとうございます!!」







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