my sweet love〜third〜
「ありがとう…」
少しリラックスした顔で
ようやく口を開いた柚
その面持ちに俺とご両親は
思わず笑ってしまった
「3人とも私の顔見て笑わないでよっ」
「柚ごめんね
でも龍くんみたいな素敵な人と出会えて
こうして愛してもらえて
私達も安心なのよ
改めておめでとう柚」
「ママ…」
「それとね龍くん。
柚のこと私が健康に
産んであげられなかったから
今までたくさん辛くて大変な道を
歩ませて来てしまったわ
それに加えて私達2人が仕事で
海外に行ったり家を空けることも多くて
そんな時に柚の支えになってくれてありがとう
柚は我慢強い子だから
私達にはあまり甘えてこれなかったと思うの
龍くんには大変だと思うけど
柚のことたくさん愛して欲しい
私達2人も龍くんのこと
本当の息子だと思っているから」
「お母さん…
柚はお二人のおかげで
とても素敵な女性です
初めてあった時から我慢強い子で
とてもいい子でした
柚をここまで素敵な女性に育ててくれて
ありがとうございます
これからは僕もお二人の力になります」
「龍くん
君がそう言ってくれて本当に嬉しいよ
何もかも頼ってばかりですまないね
これからは何かあればすぐに
私達に頼ってきなさい
これから君は私達の息子になるんだ
なんの遠慮もいらないからな。」
「ありがとうございます!」
俺は目から溢れそうな涙を
どうにか抑えることで精一杯だった