my sweet love〜third〜
「俺は柚のそういうところが好きだな」
突然の褒め言葉と久々の好きの2文字に
驚いて龍の顔を見ると
すごく真剣な顔で水平線を見ていた
「俺らは応援とか支えることしかできない
柚は小さい体で痛みに耐えて
嫌いな検査も治療も前向きに頑張った
それでも支えて貰って
皆んながいたからだって
胸を張って笑顔で言える柚が誇らしい」
そんな風に思ってもらえたことが
嬉しくて恥ずかしくて…
「あ、柚照れてる笑
ゆーずさんこっち向いてよ」
「やだっ」
「なんで?どうせウルウルしてるんでしょ
こっち向いてよ」
反対側を向いてるのに
顔を挟まれて龍の方を向かされた
その衝動で溢れおちた涙
龍は優しい顔で微笑んで
私のその涙をキスで消してくれた
「柚は笑顔の方が可愛いよ
泣き顔の柚も可愛いけどね」
喜びと安心でさらに溢れた涙をみて
龍は久しぶりに暖かいキスで温もりをくれた