my sweet love〜third〜




それにしてもどうしよう…


朝はまだ微熱程度に感じた熱も
かなり上がって来てる気がする



怠さも増して来て
荘は駅まで来てくれるって言ってたけど
そこまでたどり着けるかな…




とにかく着替えをして
荷物をまとめて帰る支度をした


看護師の先輩方が更衣室に用があった時
私がこんな体調でいたら
迷惑をかけてしまうから…


そう思って病院内の外来フロアのトイレに向かった




個室に入ったものの
限界に近い体調で体力はもう底をつきそう



ここまで隠し通して来たけど
もう荘に頼るしかないかな……



罪悪感の中携帯で荘に電話をかけた


プルルルルプルルルル

『もしもし覇瑠?
実習終わった?お疲れ様〜」


「荘…ありがとう」

『ん?どうかした?』


「そう…ごめんね…申し訳ないんだけど…」


『覇瑠もしかして具合悪い?』

「…ぅん……」

『すぐに迎えに行く。今どこ』

「病院のトイレで…」

『分かった今すぐ実習先の病院向かうから
ついたらまた連絡するから
無理しないでそこにいて』



荘の焦った声で伝えたいことだけ聞かされた後
すぐに電話が切られた







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