my sweet love〜third〜
昼も夜もいつもより少なくはあるけど
熱の割に食欲はそこまで落ちてなくて
食べられたことに安心した
解熱剤といつもの薬を飲ませて
良くなることを祈って隣で眠りについた
仕事のために早くから目覚ましを
つけていた俺は
目覚ましを聴きながら起きないとと
頭の中で思いつつまだ眠りとの間にいた頃
何か大きな物音で一気に目が覚めた
目を開けると隣にいるはずの悠はいない
寝室にはアラームと荒い息遣いが響いていて
アラームを止めると
悠の荒い呼吸だけが聞こえた
体を起こすとベッドの下にうずくまる悠
「悠っ!」
直ぐに駆け寄ると
体も使いながら息をする悠がいた
「大丈夫かどうした」
「トイレっ…行きたく…て…」
「連れてくね」
抱き上げた悠の体温は
解熱剤で下がると思ってた俺の予想と反して
昨日よりもかなり高く感じた