my sweet love〜third〜
時計が日付を跨いだ頃
落ち着き払った院内で悠の元へ向かった
起こさないように静かに扉を開けると
夜下げたはずの
ベットの背もたれは上がっていて
微かに反応が見えた
「悠?起きてる?」
声をかけて近づくと
大量の汗と激しい息切れがある
「くるっ…し…と、…も」
「ナースコールして良かったのに
酸素濃度あげるからね
大丈夫だよ落ち着こ」
解熱剤が切れて来たのか
触れた悠の体は熱さを増している
直ぐにナースコールをして
解熱剤の追加とタオルをお願いした
「そう上手
そのまま焦らないで落ち着こうね」
ガラッ
「点滴とタオルお持ちしました」
「ありがとう
点滴入れてくれる?」
「はい」
受け取ったタオルで
首元と顔の汗を軽く拭いて
悠に声をかけ続けた