my sweet love〜third〜
「はぁっ…はぁっ…っ」
車まで着いたのはいいものの
発作後直ぐ無理したからか
今度は息が上がってしまった
「無理するから。
まぁ人多いし恥ずかしいもんな
ゆっくり呼吸整えよう」
「龍病院向かっていいか?」
「あぁ。頼んだ
覇瑠。柚の鞄から水とタオル取れる?」
「はい」
一気に気が抜けて
龍に体を預けて息を整えた
その間も龍は私の汗を拭いてくれて
覇瑠は心配そうに何度も私を見ていた
病院に着くといつ連絡をしたのか
智がストレッチャーを持って
救急の入り口にいた
荘の車からストレッチャーに乗せられて
ぐったりして力の入らない体は
たくさんの機械をつけられて
エコーや血液検査などの
いつもの検査を一通りやられた