my sweet love〜third〜
いろんな気持ちが交差して
項垂れるしか出来ない俺に
智は隣に居てくれた
「なぁ智」
「ん?」
「俺…柚を幸せに出来てるかな
誰よりも愛してる
でも…なにも出来てない」
「龍…こっち向け」
強い力で肩を掴まれ
見た智の頬には涙が伝ってた
「幼馴染としてお前のそばに居て
柚とお前をずっと見て来た
俺は1ミリだって柚を幸せに出来てないって
感じたことは一度もない!
俺も悔しいよ…
俺にとっても柚は大切な存在だ。
第二の家族のような仲間の1人で
これからはもっともっと
俺らを頼ってくれ
龍…抱え込むなよ」
「智…」
「俺ら親友だろ?
何年隣にいると思ってんだよ
もっと頼ってくれよ」
「俺…しばらく立ち直れないけど
いいか…?
柚の前では頑張る」
「もちろんだよ。
柚の前でも頑張りすぎんなよ
柚と今すれ違ったら
どんどん悪い方にしか行かないよ」
「あぁ……」
「今は上の空だな笑
たくさん泣けよ。
目の腫れが引いたら柚のとこ行ってやれ」
「ありがとう…」