my sweet love〜third〜



「じゃあこれで失礼します
また何かあれば呼んでください」


「うんありがとう」


柚が落ち着いてから
少し上がった熱を下げるために
冷やすものを持ってきてもらって
温めたタオルも持ってきてもらった



「柚少し首元とか気持ち悪そうだから
拭いていくね」


「あり…がと」


「いいえ」


一通り拭けるところは拭いてあげて
頭の下や首元に冷たいものを置いたら
柚が大きなため息を吐いた



「辛いか?」


「んー……ちょっと」


「どこが辛い?」


「め…まい」


「目眩してるの?
血圧測らせて」

目眩…貧血かな
さっきの血液検査の結果もう出たかな


考えているうちに血圧は測り終え
かなり低い数字になっている


「柚気持ち悪いのはある?」


「んーん…だるぃ」

「怠いのね分かった
さっきの検査の結果出てるか
少し見てくるからここ離れるけど
大丈夫か?
カテーテル入れてるから
トイレ気にしなくていいからね
すぐに戻ってくるけど
何かあったらすぐにナースコールして」


「は、ぁい」



静かに目を瞑った柚の頭を撫でて
急いで医局に向かった





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