my sweet love〜third〜



医局で結果を見ると
発作後だったのもありかなり悪い値


発作時も2つ薬使ったせいで
血圧の上下が激しすぎて
ついて行けなかったんだろうな…



早く目眩を抑えてあげたくて
点滴を片手に病室に戻ると
病室の前の廊下で走って柚の病室に向かう
看護師とばったりあった


「長谷川先生!
柚ちゃんのモニターアラームなってます!」


「アラーム⁉︎ありがとう」


すぐに駆けつけると
真っ青な顔で必死に呼吸する柚がいた



「柚ー大丈夫か
苦しいねベッドあげるよ
モニター確認して」


「はいっ」



「発作じゃ無さそうだな
柚どうした?落ち着こう

ごめん貧血ひどいから点滴入れてくれる?」


「分かりました」


「柚辛いね。大丈夫だよ
あと少しで良くなるからね
苦しいから落ち着こうか」




「先生酸素あげますか?」


「そうだね…うん上げよう
熱上がってきたのと貧血で
軽くパニックみたいになってるから
鎮静剤入れよう。
このままだとまた意識飛ぶから」


「すぐに持って来させます!」


「柚大丈夫だからね?
落ち着こうか
俺ここにいるからね?見える?」


荒い呼吸で目が虚ろ…


「柚ー俺のこと見よっか
うんそう。ね?大丈夫落ち着こう

うん大丈夫だよ
そう。ここにいるでしょ?」



軽く頷きながら
少し安心したと思いきや
すぐにまた荒くなる呼吸




「失礼しますっ」


「ありがとうすぐに入れよう
柚?ちょっと刺すから痛いよ
少しだけ我慢してね
抑えててもらえるかな」


「はい」




刺した瞬間一気に上がった呼吸

パニックの中痛みに過剰に反応してしまう



「柚もう終わったよ
大丈夫。大丈夫だよ
こっち向いて?ね?ほら大丈夫」






3分ほどでようやく落ち着いたが
柚はぐったりで
熱も9度まで上がってしまった




それから2時間ほど眠れない時間が
ただただ辛そうで
涙を流しながら泣き疲れて眠った




俺は明日の仕事のために
一度家に帰った






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