my sweet love〜third〜




それからも今日はずっとバタバタしてて
色んなところを駆け回ってた


一応の就業時間が過ぎて
少し落ち着いたところで医局に戻ると
デスクの上にビニール袋が置いてあって
中を覗くと栄養バランスのとれた
お弁当が置いてあった


不思議に思って覗いたままいると
不意に肩を叩かれた

「龍」

「わ、荘か。びっくりした」


「あ、ごめんごめん
それ、俺と智から。
今日何にも食べてないだろ?
夜も泊まるならちゃんと体力つけとけ」



「そういえば何にも食べてないや
忘れてた。笑
サンキューな」



「龍ほんと大丈夫か?」


「え?あぁ。
他の患者さんのところにいる時は
しっかりそっちに集中出来てるよ
それ以外がまだまだだな…」



「飯食ってないのも忘れるくらい
ぼーっとして仕事だけ集中して
そのうちぶっ倒れるぞ?
俺今日当直だし任せて夜は寝ろよ?
自分が思ってるより体力使ってるから」



「そうだな…
2人に気使わせてごめん」


「仕方ないよ
俺でも動揺するよ。
でも柚に話すのはまだ先なんだろ?
それまでに龍が倒れたら
意味ないだろ。
あんまり無理しすぎんなよ
俺らには迷惑かけて良いんだから」



「助かる…

あ、呼び出しだ。行ってくる
戻って来たら飯食う!
ありがとな!」



「あぁ行ってこい」







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