my sweet love〜third〜
「龍今日は家帰ったら?」
食堂でご飯を食べながらそう言うと
「うーん…心配だからなぁ」
と悩むそぶりはしつつ
悩んでる顔では無い
「明日当直だろ?
昨日も泊まってあんまり休めてないし
今日は帰ったほうがいいよ
明々後日の休みだって
結局1日柚のとこ居る予定だろ?」
「柚体調良くならないから
不安になってるんだよ
俺にまた来てくれる?って
言ってきたくらいだから…
できる限りそばにいてやりたいんだよ
お父さんとお母さんにも
頼んだって言われてるし
俺が今できることなんて限られてる」
「それでお前が倒れたらどうする?
柚は余計不安定になるし
その間主治医は不在になるんだぞ?
お前の気持ちはわかる。
そりゃあ仕事だって放り出して
そばにいたいって気持ち。
でもな?柚が自分のことで
お前が無理をして体調を崩すことを
一番気にするのは知ってるだろ?」
「俺なら大丈夫だよ
俺がしっかりしてれば良いんだよ」
「根詰めてたって
今日明日でぱっと良くなる病状じゃないだろ
これから熱が下がって安定するのに
早くても1週間はかかる
その間ずっとそうしてるのか?
飯は忘れる。食欲はない。
自分のことは二の次で
そんな状態でお前の身体はもつのか?
どんなに健康でもそんな生活無理だよ」
「分かってる…」