my sweet love〜third〜
「柚?ごめん起こしちゃったな」
まだ寝起きの柚は
瞬きを繰り返して
俺の存在を確認してるみたい
「おはよ
夜中少し熱上がったみたい
辛くて起きなくて良かった」
「…はよ」
まだ眠そうな柚の顔色を見つつ
心電図を確認すると
朝だからか少し脈がずれる
弱いけど不整脈だな…
体調が悪いとき
朝に発作が起きることは少なくない
「柚少し苦しくない?
不整脈少し出てるからベッドあげるよ」
頷いた柚を確認してから
少し酸素を上げてベッドもあげた
自分でもこの程度ならすぐに落ち着くのを
分かってるからゆっくり呼吸をしてくれた
「うんそうゆっくりでいいよ」
このくらいなら薬入れなくても良いかな…
そう思っていると少し大きく脈が跳ねて
はっと思った時にはもう発作が始まった
「っ…いっ…」
「柚大丈夫だよ
すぐに薬入れるからね」
ピー
『浅川さん目が覚めました?』
「長谷川です
発作が起きてるのですぐに薬用意してください」
『はい!わかりました!』
「柚大丈夫だよ
すぐ良くなるからね」