my sweet love〜third〜



柚をなんとか落ち着かせたけど
これから話をするまで
何度俺は柚にこう言い続けるんだろう…



柚と話をしながらも
頭の片隅ではそんなことばかり考えていて
いつの間にか柚は眠っていた




今日確か矢野先生居たよな…
少し話をしに行こうかな



眠ったばかりだし柚も
しばらく起きないだろうから
今行こう



矢野先生の教授室に着き
扉をノックすると先生の声が聞こえた



「失礼します
先生今お時間よろしいですか?」


「あぁ大丈夫だよ
龍くん今日は休みかい」


「はい。おやすみ貰いました
今日やっと柚が無菌室を出れました」



「そうかい…
つまりその日が迫ってるということだね」


「そうですね…
さっきも少し話したのですが
本人が今回の入院で学校のことを
かなり心配して居まして…」



「その話を聞く龍くんが一番
心苦しいよな…
私としては1日でも早く
柚ちゃんに話をしたいと思うよ」



「私自身もう少し落ち着いてからがいいと
思って居たのですが、
学校を目標に頑張っている柚に
かける言葉が見当たらなくて…」



「容態はどうなんだい?
話はできそうなのかい?」


「微熱はありますが元気です
酸素はチューブでつないでいるので
話づらさも無いようで
ご飯を食べて行こうという感じです」



「そうか…
もし龍くんが良ければ
今日昼休みの後に柚ちゃんのところへ
少し話に行こうと思うんだが
どうかな?」





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