独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
「こんにちはーっ」
今日家にやって来たのは、人事部長、専務とレストラン事業本部長、婚礼部長、そして秘書課の女性二人と山口さんの男女合わせて七人だった。
「社長、豪華なマンションにお住まいなんですね!」
「顔認証で鍵が解除だなんてすごいですね、最新ですね~」
女性社員たちはきゃあきゃあと黄色い声を上げてテンションが高い。
「セキュリティだけはしっかりしているところがよくて」
「セキュリティだけじゃないですよ! これセレブの住んでるマンションじゃないですかぁ! いいですねーっ」
秘書課の女性たちは皆さん綺麗で大人の女性って感じだ。
はしゃぐ二人の隣にいる山口さんは、相変わらず一般人とは思えないような、ずば抜けた美しさ。私服になると雑誌から抜け出してきたみたいにオシャレだ。
洋服も小物もメイクもセンスがよくて、憧れてしまう。
「社長、奥様を紹介してください!」
秘書課の女性たちは、ニコニコしながら私に視線を向ける。智也さんは私の背中に手を添えて紹介しはじめた。