独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
姉の接客を皮切りに、その後俺がブライダル業界に参入し、ブライダル業界のことを勉強するために訪れたブライダルフェアで何度か詩織を見かけた。
以前会ったときより、仕事に慣れて大人っぽくなっている彼女を見つけて目が離せなくなった。
いろいろな企業のブースに立ち寄って、真剣にメモをとって勉強しているところや、美しいブライダル装飾品を見て胸をときめかせているところを見て目が離せなくなっていた。
あの子と話したい。
あの子と一緒の時間を過ごしたい。
そんな感情が芽生えている自分自身に驚いた。
恋愛をしてもだんだん煩わしくなっていくことが多く、自分には恋愛は向いていない、もう恋愛はしないでおこうと思っていたはずだったのに、そんなことを忘れさせるような詩織の存在。
男として意識されたいという願望が日に日に大きくなって、ついに彼女に近づこうとしたのだが――