独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
「もう、詩織……可愛すぎる」
唇や頬、おでこや耳。あらゆるところにキスをされて、心地いい感触に酔いしれる。何度キスをしても、し足りない。
いつも挨拶のときにするような軽いキスじゃなくて、もっと思いを交わらせるみたいな深いキスをして高まり合っていく。
呼吸を惜しむくらいに、数えきれないほど重ね合った。
「好きだよ、詩織。もっと近くに感じたい」
「うん。智也……私も同じ気持ちだよ」
優しく服を脱がされて、裸の心と体でお互いを見せ合う。
恥ずかしくてたまらないけれど、それ以上に好きな人の全部知れる喜びの方が強い。
なめらかな肌の感触を味わい、今まで感じたとこのない幸せに包まれながら、私は全てを智也に捧げた。