神崎さんは、惑わない
1章
神崎ステラはどんなことがあっても、決して惑わなかった。
なぜ?と問われても、彼女には答えることができない。なぜなら、それを論理で説明することなど不可能だからだ。
ただ、感じただけ。そう、思っただけ。
だから行動した。そしたらたまたま上手くいった。ただそれだけ。
そういうことは誰しも一回や二回はあるだろう。問題なのは、彼女場合それが毎日のように起こることだ。
例えば_テストの四択問題では絶対に間違わない、ドッチボールで球が飛んできても彼女には当たらないまたは先に危険だと直感する、宝くじやおみくじでは必ず当たりか大吉をひく…などなど。
神崎ステラはどんなことがあっても惑わない。分かれた道があれば自分に最善の方がわかるし、目的地がどこかわからなくても決して迷わない。
なぜなら、彼女には最短で最善の判断を導く直感力と、