朱莉さんの不可解な一週間
反対側の手が背中に回されて、そこにあるブラのホックをパチンと外す。


慣れたその動きにほんの少しだけ、ジレンマを感じた。


それからの先生の動きは、あたしの手を押さえ付けてたのが嘘みたいに優しかった。


あたしに触れる手も舌も、さっきの事を帳消しにするくらい優しく動くから自然と口から甘い声が漏れた。


自分で聞いて恥ずかしくなるようなその声を、なるべく出さないようにしようって思うのは乙女の恥じらいとかってやつなんだろうか。


ただ慣れてないってだけなのかもしれないけど、あたしがそんな声を出すって事を物凄く恥ずかしく思った。


だけど先生は、あたしが声を我慢すれば我慢するほど、その声を出させてやろうって言わんばかりに攻め立てる。
< 123 / 324 >

この作品をシェア

pagetop