朱莉さんの不可解な一週間
土曜日 18:20
「え? 何?」
居酒屋の席に着いて間もなく。
1時間くらい遅れるっていう一葉を置いて、先に注文した生ビールを飲みながら、「ああ、そういえば」って言葉から始まった、くるみの話に耳を疑った。
「だからさ? ほら、この間、朱莉が言ってたじゃん? 瀬能先生に会ったとか何とかって。それを何気に彼に話したら、彼が知ってたんだよね、瀬能先生の事」
「知ってたって、瀬能先生はあんたの彼氏が卒業してから赴任して来たんじゃん。何で知ってんのよ?」
「ほら、彼って野球部だったじゃん? 縦の繋がりっての? 卒業してからも後輩と会ったりしてたみたいで。あっ、今でもたまに会ったりしてるみたい。今度、元野球部の飲み会あるから一緒に行こうって言われちゃった」
居酒屋の席に着いて間もなく。
1時間くらい遅れるっていう一葉を置いて、先に注文した生ビールを飲みながら、「ああ、そういえば」って言葉から始まった、くるみの話に耳を疑った。
「だからさ? ほら、この間、朱莉が言ってたじゃん? 瀬能先生に会ったとか何とかって。それを何気に彼に話したら、彼が知ってたんだよね、瀬能先生の事」
「知ってたって、瀬能先生はあんたの彼氏が卒業してから赴任して来たんじゃん。何で知ってんのよ?」
「ほら、彼って野球部だったじゃん? 縦の繋がりっての? 卒業してからも後輩と会ったりしてたみたいで。あっ、今でもたまに会ったりしてるみたい。今度、元野球部の飲み会あるから一緒に行こうって言われちゃった」