朱莉さんの不可解な一週間

水曜日 13:50

『もしもし? 朱莉ちゃん? 今、電話いい?』

パソコン画面と睨み合いをしてた時に鳴った携帯を、画面も見ずに取った直後、電話の向こうから一葉の声が聞こえてきた。


一葉の声の後ろは妙にザワついてる。


そのザワつきと遠くで鳴るいくつもの電話の音から、一葉が「編集部」から電話してきてるのは明らかだった。


「大丈夫だよ。どうかした?」

『あのね? くるみちゃんからのメール見た? 返事がないって言ってたんだけど』

「あっ、そういえば朝、メール着信音鳴ってたかも」

『まだ見てなかった?』

「うん」

『忙しい?』
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