朱莉さんの不可解な一週間

月曜日 9:20

目が覚めたのは会社のボロソファの上。


チカチカ光る携帯を開くと10分前にメールが届いてた。


【昨日は電話くれたのにすみません。研修だから折り返し連絡が出来ませんでした。今晩、食事しませんか?】


瀬能先生からのメールに悪びれた様子はない。


嘘がバレてないと思ってるほど滑稽な男はいない。


【食事は無理だけど、話したい事があるから会いたい。いつもの時間に駅前でいい?】


そう返信したあたしのメールに先生からの【僕も話があるんです。では、8時に】って返信が来たのは、お昼を過ぎてからだった。
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