朱莉さんの不可解な一週間
「僕は確かに嘘を吐きました。もう学校の先生じゃない。だけど僕があなたを想う気持ちに嘘はない!」

号泣ってほどじゃないけどそれなりに涙を流す先生は、困惑するあたしを更に困惑させる言葉を吐く。


そして。


「30分下さい! ちゃんと説明しますから! だから終わりなんて言わないで下さい! 僕はあなたが好きなんです!」

戸惑うあたしにそう言うと、あたしの返事も聞かないで、ギュッと強く手を握ったまま、駅の南側へと歩き出した。
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