朱莉さんの不可解な一週間
「僕はもう学校の先生ではありません。でもここで働いてるので先生には変わらない」
エレベーターの扉が開くのと同時にそう言った先生は、「ここは、知り合いが経営してる予備校なんです」と付け加えたっきり話さなくなった。
無言のあたしたちを乗せて上昇してたエレベーターの扉が、チンッと軽快な音と共に開くと、そこには静かな廊下が続いてた。
決して広いとは言い難い廊下にはいくつものドアがある。
先生はその整然と並んでるドアの、手前から3つ目の前で足を止めると、「ここが僕のオフィスです」と教えてくれた。
確かにそれは本当らしい。
ドアの前には『瀬能講師』って札がある。
その名前の下には『外出中』って札もあって、先生はそれをそのまま変える事なく、鍵を開けて中に入った。
エレベーターの扉が開くのと同時にそう言った先生は、「ここは、知り合いが経営してる予備校なんです」と付け加えたっきり話さなくなった。
無言のあたしたちを乗せて上昇してたエレベーターの扉が、チンッと軽快な音と共に開くと、そこには静かな廊下が続いてた。
決して広いとは言い難い廊下にはいくつものドアがある。
先生はその整然と並んでるドアの、手前から3つ目の前で足を止めると、「ここが僕のオフィスです」と教えてくれた。
確かにそれは本当らしい。
ドアの前には『瀬能講師』って札がある。
その名前の下には『外出中』って札もあって、先生はそれをそのまま変える事なく、鍵を開けて中に入った。