朱莉さんの不可解な一週間
そう答えると、灰皿の横に転がっていた100円ライターで火を点けた。


『じゃあ、6時に。間に合いそうになかったら、わたしかくるみちゃんに連絡して』

「分かった」

『朱莉ちゃん?』

「ん?」

『何か元気ない気がするのは気の所為?』

「そう?」

『うん。声にいつもの元気がない感じ』

「あー、寝不足だからかな」

『大丈夫? 今日の集まり無理しなくていいよ?』

「うん。大丈夫」

『本当に?』
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