朱莉さんの不可解な一週間
「は?」

「吉岡さん」

「はあ」

「僕はずっとあなたが好きでした」

「はあ!?」

「あなたが高校生の時からずっと。いつも明るく元気なあなたに惹かれてたんです」

「ずっと……?」

「あなたが高校を卒業してからもその想いは消えませんでした」

「え……」

「それが怖かったんです」

「怖い……?」

「教師としてあるまじき感情を、教師になったばかりの僕が抱いてしまった。それが僕にはとってもふしだらな事に思えたんです」
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