朱莉さんの不可解な一週間
だから仕事にも集中出来なくて、ぼんやりパソコン画面を見つめ続けてる。


「社長!」

咥えてた煙草を灰皿に置いて、椅子にもたれ掛かって(はす)に構えてそう呼び掛けると、窓際の席から「ん?」って声だけが返ってくる。


「今日、早く上がってもいいですか?」

資料が山積みになった、散らかり放題のその社長のデスクに向かって問い掛けたあたしは、「おう、いいぞ」って返事を聞きながら、この件は友達ふたりに相談した方がいいだろうと思った。
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