朱莉さんの不可解な一週間
「一葉は食えるもん作れないんだから何にもしなくていい!」

少々騒がしい。


親にとって子供はいつまでも子供なように、学生時代の友達だけといるといつでも学生気分で、こうしてると年齢を忘れる時がある。


「鍋でいいから作ってよ!」

「鍋って結構手間掛かるんだけど!?」

「じゃあ、わたしが――」

「一葉は台所に近付かないで!」

こういう時間があるからこそ、逆に大人としてやっていけるのかなって思うのは「大人」になった証拠だろうか。


そう思うと、何か大人って面倒臭い。
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