朱莉さんの不可解な一週間
「残念ながら、それがラッキーだって思えるお気楽な脳みそは持ってない」

「変な奴だな」

「それに失礼な気がする」

「失礼? 何が?」

「自分がお金持ってないのに相手を誘うのが。払う払わないは別にしてお金もないのに『一緒にご飯食べよう』なんて言えない」

「そこは『会いたい』でいいんじゃねえの?」

「それはそれで嘘吐いてるみたいで嫌だ」

「お前、面倒な奴だな」

「お腹減った」

「生きてる証拠だ」

「社長、ご飯ご馳走して」
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