朱莉さんの不可解な一週間
「ええ、大丈夫ですよ。今、事情聴取をしていますが一応元気そうです」

「やりすぎてすみませんって謝っておいて下さい」

「いやいや、悪いのは向こうですから」

「でも投げちゃったし」

「正当防衛でしょ?」

「こういうの、過剰防衛って言うんじゃないんですか?」

その問いに苦笑を浮かべた刑事さんは、「あいつは常習犯なんですよ」って、答えにならない返事をしてくる。


それでもまあ、雰囲気的に「過剰防衛で逮捕する!」って事にはならないみたいだから、安堵の息を吐いて刑事さんが淹れてくれたお茶を啜《すす》った。


「調書の続きいいですか?」
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