朱莉さんの不可解な一週間
そこまで言った時、バタバタと騒々しい足音が聞こえ、


「朱莉!」

課のドアが開いたのと同時に、大きな声が室内に広がった。


深夜って事もあってか、あたしがいる課の中には刑事さんが3、4人しかいない。


その全員が全員、驚いたようにドアに目を向け、


「いらしたようですね」

あたしの調書を取ってた刑事さんはそう笑うと席を立つ。


名前を呼ばれたあたしはというと、ドアの所にあるその姿に呆然としていて、


「……先生?」
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