朱莉さんの不可解な一週間
迎えに呼んでもらった瀬能先生が、どこから見てもパジャマ姿な事に唖然とした。


一応パジャマの上に上着を羽織ってはいるものの、いつもちゃんと整えられてる髪は四方八方に飛んでるし、足元は左右違う草履(ぞうり)


コント!?ってくらい、見るからに寝起きに慌て来ましたってその格好に出す言葉もなく。


「大丈夫か!?」

いつもと違って取り乱しながら近付いてくる先生に、あたしは「うんうん」と首を縦に振るしか出来なかった。
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