朱莉さんの不可解な一週間
「どうして黙ってたんですか?」

「……何が?」

「電気が止まってる事をです」

「言っても仕方ないし」

「仕方ない?」

「だって、あたしの問題だし、言ったところでどうにもなんないし」

「どうにもならない?」

「どうにもならないじゃん。先生に言って電気が点くなら言うけども」

「……」

「それに、そんな事言われても先生だって困るでしょ?」

「……」

「だから何だって話になんじゃん?」
< 290 / 324 >

この作品をシェア

pagetop