朱莉さんの不可解な一週間
木曜日 15:40
残暑が厳しすぎて秋の気配を全く感じない気候に、駅前の本屋を出た途端に舌打ちが出た。
やる気満々の太陽の光が容赦なく照りつけ、ほんの数秒前に感じてた本屋の中の涼しさを一瞬で忘れさせる。
吹き付ける風は、秋風と呼ばれてるもののはずなのに、生温くて気持ちが悪い。
その上、頼まれた資料の本がここぞとばかりに重量のある物ばかで、イライラに拍車が掛かる。
「暑いし重い!」
思わずそう独りごちたあたしは、本屋の前に置いてあった自転車が他の自転車と一緒に将棋倒れに巻き込まれてるのを見て、渾身の溜息を吐いた。
やる気満々の太陽の光が容赦なく照りつけ、ほんの数秒前に感じてた本屋の中の涼しさを一瞬で忘れさせる。
吹き付ける風は、秋風と呼ばれてるもののはずなのに、生温くて気持ちが悪い。
その上、頼まれた資料の本がここぞとばかりに重量のある物ばかで、イライラに拍車が掛かる。
「暑いし重い!」
思わずそう独りごちたあたしは、本屋の前に置いてあった自転車が他の自転車と一緒に将棋倒れに巻き込まれてるのを見て、渾身の溜息を吐いた。