朱莉さんの不可解な一週間
「…………は?」

「吉岡さん、食生活乱れているでしょう」

「は!?」

「高校生の時と比べて随分と痩せましたよね?」

「はあ」

「毎日きちんと三食食べてますか?」

「いえ……」

「やっぱり。そうじゃないかと思ったんです」

「はあ……」

「なので一緒に食事をしましょう。栄養のあるものを食べさせてあげますよ」

最後の最後まで表情を変えなかった先生は、そこでようやく目を伏せて腕時計に視線を落とす。


そして、「すみません。用があるのでもう行かないと」って早口で言うと、
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