朱莉さんの不可解な一週間
「しかもあたし、そういう格好してないんだけど」
「格好?」
「ああいう店って服装とか気になるもんでしょ」
そう言って指差したあたしの体には、Tシャツとジーパン。
くるみが「おっさん」と呼ぶあたしの足元は、その呼ばれ方を肯定するかのように運動靴。
ミュールなんて一足も持ってないあたしは年中同じ運動靴で、この履き潰した靴も買って2年になる。
「そういうの気になりますか?」
「なるでしょ、普通」
「可愛いですね」
先生はクスクスと笑いながら、お絵かきをした子供に「上手だね」って言うような口調で、あたしが言われ慣れてない言葉をサラッと言ってのける。
「格好?」
「ああいう店って服装とか気になるもんでしょ」
そう言って指差したあたしの体には、Tシャツとジーパン。
くるみが「おっさん」と呼ぶあたしの足元は、その呼ばれ方を肯定するかのように運動靴。
ミュールなんて一足も持ってないあたしは年中同じ運動靴で、この履き潰した靴も買って2年になる。
「そういうの気になりますか?」
「なるでしょ、普通」
「可愛いですね」
先生はクスクスと笑いながら、お絵かきをした子供に「上手だね」って言うような口調で、あたしが言われ慣れてない言葉をサラッと言ってのける。