朱莉さんの不可解な一週間
「それでも吉岡さんは辞めなかった?」
「うん。実はその事件が起きてすぐの時、社長に『辞めるなら今だぞ』って言われたんだ。まだ噂も回ってなくて、別の会社に就職するのにも支障は出ないからって。噂が立ち始めると多少なり就職に響くだろうから、早く辞めろって」
「いい人ですね」
「いい人だよ。だから給料少なくてもやっていける」
「でしょうね」
「あたし、根っから体育会系みたいでさ。そういう事で逃げ出すって出来なくて、逆に立ち向かってやろうとか思っちゃって。周りには散々『辞めろ』って言われたけど、辞めなかった」
「吉岡さんらしいですね」
「そう? でもそれ、くるみと一葉にも言われた。あのふたりだけは辞めろって言わなかった」
「流石友達ですね」
「うん。文句は言うけどね」
「うん。実はその事件が起きてすぐの時、社長に『辞めるなら今だぞ』って言われたんだ。まだ噂も回ってなくて、別の会社に就職するのにも支障は出ないからって。噂が立ち始めると多少なり就職に響くだろうから、早く辞めろって」
「いい人ですね」
「いい人だよ。だから給料少なくてもやっていける」
「でしょうね」
「あたし、根っから体育会系みたいでさ。そういう事で逃げ出すって出来なくて、逆に立ち向かってやろうとか思っちゃって。周りには散々『辞めろ』って言われたけど、辞めなかった」
「吉岡さんらしいですね」
「そう? でもそれ、くるみと一葉にも言われた。あのふたりだけは辞めろって言わなかった」
「流石友達ですね」
「うん。文句は言うけどね」