朱莉さんの不可解な一週間
「返事……?」

「はい。僕が言った事へのです」

「あ……」

「もう一度言った方がいいですか?」

「え?」

「結婚を前提に僕とお付き合いして頂けませんか?」

「えっと、」

「正直、少し期待してます」

「は?」

「今日は僕の為にその格好をしてくれたんですよね?」

あたしの服装を見つめて、優しい笑みを浮かべた先生は、本当に嬉しそうな顔してる。


その表情は、当たり前に服装の事を見抜かれた恥ずかしさから「そんなんじゃない」って言いそうになった言葉を止めた。
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