朱莉さんの不可解な一週間
ユラユラと揺れるキャンドルの光がまた先生の瞳を潤んで見せた。


「あ、あたし、仕事大事だし」

「はい」

「昨日も言ったけど、今仕事に夢中で」

「はい」

「それに社員も少ないから休日返上で働く事多いし」

「はい」

「デ、デートする時間とかなかったりするし」

「はい」

「だから」

「だから?」

「つまり」
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