いつか淡い恋の先をキミと
恥ずかしい、自分からそんなこと言っちゃうだなんて。
「本、読むの?」
「え?」
「一ノ瀬さん、本読むの?」
「…あ、あたしの名前…知ってるの?」
「知ってるよ。一ノ瀬くるみさんだよね?」
「うん!凄い、嬉しい」
「どうして?一ノ瀬さんだって俺の名前知ってたでしょ?」
だってそれは…本を読んでる君の姿をずっと見てたからだなんて、口が裂けても言えないよ。
「榛名くん、いつも放課後本読んでるの?」
「読んでるよ」
しばらくの沈黙後、話を変えたあたしに嫌な顔ひとつすることなく応えてくれる榛名くんはやっぱり想像と違った。
「何の本読んでるか聞いていい?」
「これはね、先週出た新刊――」
「あー!」
「――ん?」
「それってもしかして、」
それからあたしの好きな作家さんの先週出たあたしが買おうとしていた本の題名をあげると、
「そうだよ、もしかして一ノ瀬さんも読んでる?」
「ううん、まだなんだけど先週、発売されてすぐに買おうと思ってたんだけど忘れてたの」
「本、読むの?」
「え?」
「一ノ瀬さん、本読むの?」
「…あ、あたしの名前…知ってるの?」
「知ってるよ。一ノ瀬くるみさんだよね?」
「うん!凄い、嬉しい」
「どうして?一ノ瀬さんだって俺の名前知ってたでしょ?」
だってそれは…本を読んでる君の姿をずっと見てたからだなんて、口が裂けても言えないよ。
「榛名くん、いつも放課後本読んでるの?」
「読んでるよ」
しばらくの沈黙後、話を変えたあたしに嫌な顔ひとつすることなく応えてくれる榛名くんはやっぱり想像と違った。
「何の本読んでるか聞いていい?」
「これはね、先週出た新刊――」
「あー!」
「――ん?」
「それってもしかして、」
それからあたしの好きな作家さんの先週出たあたしが買おうとしていた本の題名をあげると、
「そうだよ、もしかして一ノ瀬さんも読んでる?」
「ううん、まだなんだけど先週、発売されてすぐに買おうと思ってたんだけど忘れてたの」