すれ違い、この想い
校門を通り、立っていた教頭先生に挨拶をし、足早と六年生昇降口へと向かう。

それぞれの学年の昇降口にクラス表が貼ってあり、そこでクラスを確認して児童は自分のクラスへ行くシステムとなっている。

二年生の昇降口も三年生の昇降口も目がくらみそうなほど人が一気に集まっている。

六年生の昇降口は一番奥にある。

案の定六年生の昇降口でも二年生とさほど変わらないような押し合いが起きていた。

押し合いながら自分のクラスのメンバーを見ては「やったー!」と喜ぶ者も居たり「嘘でしょ…」と嘆く者も居たり。

私はその人だかりから3m程離れたところに立った。
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