Some Day ~夢に向かって~
取り残された『ヒーロ-』
「1年、ぶりか・・・。」

思わず、そうつぶやいていた。

ここの前に立つのは、確かに1年ぶりだった。だけど不思議なくらい、懐かしいとか久しぶりだとかという感情は浮かんで来ず、俺は当たり前のように、校門をくぐって中に入った。昨日までもそうしていたかのように、何の違和感もなく。

目の前の校舎も何も変わらない。1年じゃ確かにそんなに変わるはずもない。

だけど、1年前と確実に変わっていることがある。それは

〃一緒にグラウンドで汗を流した大切な仲間達も、机を並べたクラスメイト達も、もうここにはいない〃

ということ・・・。
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